幸せになることをあきらめないで

私とわたし

ちょっと前の朝ドラで流れていたセリフが、ずっと心に引っかかっている。
仲間由紀恵が演じるお母さんが子どもに言った言葉だったと思う。

ドラマ自体がネットでは評価が分かれていたけど、そこはどうでもよくて、
「幸せになることを諦めない」っていう感覚そのものに、私はハッとさせられた。

私自身、幸せになろうと思ったことが、実は一度もない。
幸せになることを意識していなかったからもちろん執着もない

そもそも、親から「幸せになりなさい」なんて言われた記憶もない。
幸せって、なんとなく自分とは無関係な、遠い世界の話のような感じがしてた。

かといって、不幸だと思っていたわけでもない。
自分の子どもや友人には、ちゃんと「幸せになってほしい」と思っている。
もちろん自分自身も幸せな方が良いし、ふとした時に「あ~幸せだな~」って
思うこともある

じゃあ、私は“何を目指して”生きてきたんだろう?
そう考えると、答えが出ないまま、ずっと走ってきた感じがする。

幸せってなんだっけ?
あのCMソングが頭をよぎる(古っ!)

若い頃は、お金とかモノとか、目に見える“豊かさ”が幸せだと思っていた。
ブランドバッグや、タワマン的な価値観。

でも、50歳を過ぎた今は、もうそんなことどうでもよくなってる。

子どもたちとしょうもない話で笑えた日。
庭に咲いた花がきれいだなぁと思った朝。
寒い日に入る暖かいお風呂。
「何もない日」が続いてくれてること。

それだけで、ふと「ああ、なんか幸せかも」って思うようになった。

たぶん、「幸せ」って、“何かがある”ことじゃなくて、
「あるもの」にちゃんと気づけるかどうか、なのかもしれない。

と同時にやってくるのが「ありがたい」という感謝の気持ち。

花が咲いたことに、ありがとう。
子どもと今日も過ごせたことに、ありがとう。
朝が来たことに、ありがとう。

そして何より、
こんなふうに思えるようになった今の自分に、ありがとう。

そして今の自分になれて幸せだ

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